92話目

街中が眩く光る中、僕は俯いて早足で歩く

こんなに寒いのにイルミネーションなんて見るほど馬鹿じゃない

もはや鼻息まで白くなる寒さなのに、人通りは多い


「つまらん」


そう言って、人々を突っぱねた

光なんて嫌になるほど浴びてるだろ

今更感動なんてしない


「そんな事ないよ」


透き通った君の声を掻き消した

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る