73話目
陽が沈み、西の空を朱く染め、代わりに東の空が紫に塗り潰されていく
そんな素敵すぎる夏の夜空を眺めながら、すっかり冷えてしまった君の手を握る
驚いた様な目で僕を見つめた君は、そっと握り返してくれる
羞恥で熱くなる頬を夜風が撫ぜた
二人で闇を見上げる
その時
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