67話目

今日は君の誕生日

用意したプレゼントは喜んでくれるかな

僕も緊張してきた

まぁ君は全部お見通しなんだろうなぁ

僕が好きなこの場所で、今日君に指輪を渡す

日も暮れ始め、景色がオレンジに染まった

僕は鞄から箱を取り出し、跪いて言葉を紡いだ

優しく微笑んだ君の隣で、ピンク色の紅団扇アンスリウムが小さく揺れていた

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