65話目
僕が彼女に告白して、振られたあの日を想い出す
遠ざかる好きだった小さな背中
風に乗って僕を包む彼女の匂い
全部、鮮明に思い出せてしまう
もう諦めた筈なのに
溜息と共に想い出した残り香を吐き出す
窓の外は雨降りで、僕の感情を代弁しているよう
雨に打たれて散っていくアサガオを、僕は
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