第21話 レベリング③
昨日は狩りが出来ない状態に陥った。
どうやら、僕の魔法は普通ではなかったらしい。
でも本当に普通に魔法を使っただけだから信じて欲しい。
そして今日になって、目覚めたサリアお姉さんが「これから、師匠、と呼ぶ、師匠、お願い、します」と話した…………。
むしろ僕が魔法を教わりたいのに……。
今日は何とか皆さんも落ち着いたので、本格的にダンジョンでレベリングをしようと言ってくれた。
食事を取り、僕はお姉さん達が行ける最下層の8層に連れて来て貰った。
ちなみにダンジョンはどこも10層が一番最下層との事だが、このルシファーのダンジョンはまだ8層までしか攻略されていない高難易度ダンジョンだそうだ。
さすが最高峰のAランク冒険者達だ。
やって来た8層は火山地帯だったけど、不思議と暑さは感じられない。
ダンジョンの風景はあくまで風景らしく、水の中の階層もあるけど普通に歩けるし息も吸えるとのこと。
「よし、ではクロウくん! ここには誰もいないからどんどん魔法を使っていいぞ!」
「分かりました! でも昨日みたいに穴空けたらダメですよね?」
「いや、ダンジョン内なら大丈夫だ。地形は時間と共に戻る。ダンジョン内の地形はただの形だから」
「うん、また、思いっきり、魔法、使って、欲しい」
「ひぃぃぃ、お手柔らかにお願いします…………」
何だか、アグネスお姉さんは目には光がない、サリアお姉さんはキラキラしてる、ミリヤお姉さんはオロオロしてる。
「氷属性魔法!!」
「氷……」「うわ……」「凄い……」
兎に角、広範囲に氷魔法を撃つ。
暫く前方に乱射したら火山だったのが、氷山になっていた。
- 経験値を獲得しました。レベルが上昇しました。-
お姉さん達の目が点になって氷山を眺めている。
お姉さん達から各層にボスがいて、攻略すると下階へ行けると言われ、ボス倒しに行くかと言われたが、そこは丁重に断った。
だって、ここは僕の力で来たところじゃないから、いつか自分の力で頑張って来ると伝えた。
みなさんは全く問題ないと思うけど好きにしたら良いと言って、また氷山を眺めていた。
数時間後再度現れたモンスターを氷属性魔法で殲滅してレベリングを頑張った。
次の日も朝食を取り、午前中を利用してお姉さん達の戦い方を見せて貰うようにお願いした。
相手は8層のいる火だるま蜥蜴ことレッサーサラマンダーである。
「自然の神よ、貴方様の力を持て、我らに栄光を与えたまえ、ヘイスト!」
みんなさんの身体が一瞬緑色に光る。
「自然の神よ、貴方様の力を持て、我らに栄光を与えたまえ、バリア!」
みんなさんの身体が一瞬青色に光る。
「自然の神よ、貴方様の力を持て、我らに栄光を与えたまえ、ストレングス!」
みんなさんの身体が一瞬赤色に光る。
ヘイストは素早さを上げる。バリアは被弾した際ダメージを軽減してくれ、ストレングスは力を上げる補助魔法である。
「スキル『強弓』発動!」
今度はミリヤお姉さんのスキルを使用し引いた弓矢が黒く光り、放たれる。
ドガーン
弓矢がレッサーサラマンダーに直撃した。
その隙にアグネスお姉さんが素早く敵に近づく。
「スキル『氷属性剣付与』発動! スキル『剣舞』発動!」
アグネスお姉さんの剣に濃い青色に光り、舞うように攻撃をする。
ステータスが大幅に上がったアグネスお姉さんの連続斬りと、その隙間を見事に射貫くミリヤお姉さんの弓矢でレッサーサラマンダーは一瞬にして消滅した。
パチパチパチパチ
「みなさん! 凄いです! 連携がとても綺麗です!」
「まあ、あたいらは長い間一緒に戦ってきたからね」
どこか気恥ずかしそうにアグネスお姉さんが言う。
実はこの連携を見たかった一番の目的は――――。
- スキル『木属性魔法』を獲得しました。-
よし、これで帰ったらこの魔法の研究かな。
僕のレベリングが終わり、エドイルラ街に帰ったのであった。
別れ際、サリアお姉さんが僕と一緒に行くと駄々をこねるのも何とか説得して二人の元に残させた。
後に『スレイヤ』が結成以来の最大の解散危機だったという伝説になるのだが、僕には知らない物語なのだ。
やっと屋敷に帰ってきた。
「お坊ちゃま、お帰りなさいませ」
「サディスさん! この度はありがとうございました! 充実な狩りでしたよ!」
「おお、それは素晴らしい。Aランク冒険者達に依頼して大正解でしたな」
「はい! 『スレイヤ』の皆さんがとても優しくて楽しかったです!」
僕は自分の部屋に戻り、早速補助魔法を試してみる。
まずは、ヘイスト! おお~素早さが上がってる。
魔法超強化で最大でヘイスト! おお~いっぱい上がった!
次はバリア! 良く分からない。
次はストレングス! おお! 力が
次はブレッシング! 精神がいっぱい上がった。
次はブースト! おお! これは魔力だ!
次はヘルス! これは耐性だね!
最後はデックス! 器用さが上がった!
- スキル『木属性魔法』が裏進化しました。名称に変更は無く、魔法『神の祝福』の使用許可を獲得しました。-
「はひぇ!?」
恐る恐る『神の祝福』を使ってみる。
全ステータスが大幅に上がった。
- スキル『魔法無限固定』により、魔法『神の祝福』が技『
『
職能アザトース専用技。使用制限なし。
対象に永続のステータスアップ効果を与える。
与えるステータスの数値は1から最大まで任意で選択可能。
与えた者に自動マーキングを付与し、常時解除可能。
この技は他の補助魔法とは競合しない。
えっと…………またとんでもない魔法――――いや、技を獲得したね。
- 技『
『MP消費超軽減』
技・魔法・スキルを使用した際、消費MPが1/100に軽減する。
名前 クロウティア・エクシア
年齢 5歳
性別 男
種族 人族
職能 アザトース
レベル 40
HP 520/520
MP 45000/45000
力 400×10=4000
速 400×10=4000
器用さ 400×10=4000
耐 400×50=20000
魔力 400×300=120000+5000
精神 400×300=120000
『レジェンドスキル』
#&$% 、#!$&、異次元空間魔法
『魔法系統スキル』
中級回復魔法、火属性魔法、水属性魔法、風属性魔法、土属性魔法、氷属性魔法、雷属性魔法、霧属性魔法、木属性魔法、光属性魔法、闇属性魔法、転移魔法
『スキル』
言語能力、睡眠無効、痛覚無効、多重魔法発動、魔力超上昇、魔法無限調整、魔力高速回復、魔力超強化、魔法高速演算、MP消費超軽減、影封印
『技』
MPドレイン、
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます