馬(第9章より)

 牝馬ひんば全般と相性が悪いと自覚しているヴィーは、牡馬ぼばとはなぜかうまくいく。荒馬も不思議と彼は御してしまう。


リエール卿:お前がめすに間違われてるんじゃないのか?


ヴィー:……貴方はどこまで私に失礼なことを言ったら気が済むんです?



 ちなみにリエール卿は当然のように牝馬一択。

 繊細な淑女も気難しい淑女もなぜか彼の指示には大人しく従うので、ヴィーは常に、ひたすら胡乱うろんな目でそんな彼らを眺めていたりする。

 ヴィーの目にはリエール卿がどう相手の馬に全霊を注いでいるのかもよく分からないのであった。

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