地味な県の地味にがんばる県民のエッセイ2

がんばる がんばってる

昔、上司からこんなことを言われた。

「自分は頑張っているつもりだろうけど、頑張っているようには見えない」

そんな感じのことだ。

私はけっして要領がいいほうではないし、なにをやっても人よりも遅い。

だからだろうか。

頑張っているようにはみえないといわれてしまった。

だけど、自分で自分のことを頑張っているとは思ったことはない。頑張ったところで人よりも飛び抜けるわけではなく、むしろ人よりも十歩後ろを歩いていたのが９歩になるぐらいなものだからだ。

だけど、“自分は頑張っているつもりだろうけど頑張っているようにみえない”といわれるのは正直尺だった。

要するに上司に頑張っているように見せてさえいれば、頑張らずにサボってもいいわけじゃんということになったのだ。

本当にがんばる必要ないなあと思った。

だけど、頑張っているようにみせるつもりはない。

ただ自分のできることを探してそれなりにやるだけだ。

他人が十できることを自分も十する必要はなく、そのうちの一でもいいのではないかと思うようになった。

がんばる意味がない。

頑張っても結局は“頑張っていない”と評価されるのならば、がんばる必要はない。

そういえば、去年ぐらいかなあ。

20thCentury(V6の年上三人組)が頑張らずにのんびりいこうみたいなことを言っていた(すみません。相変わらずV6ヲタクです(笑))

いいことば。

頑張りすぎるのは体によくないし、自分のできる範囲でのんびりとやっていくのがベスト。若いわけじゃないからね。

のんびりやっていこう。

そんな感じになってる今日この頃

「自分は頑張っているつもりだろうけど、頑張っているようには見えない」

も言われてから十年。

同じ上司から「頑張っているなあ」と言われるようになった。

いやいや

頑張っているつもりはありませんよ。