第4話 今日の出来事

大鷲座の年、6の月 光の日


昨日のシスター見習い……アリアと一日過ごした。

教会の巡回は夕方までだったから、一緒に居られる時間は十分にあった。


なんだかトニオが鼻の下伸ばしてたので鳩尾に肘を喰らわせてやる。

ぐぇ。と呻いて腹を押さえていた。


アリアの長い金髪が見習いシスターの白い修道服に映えて、とても綺麗だった。

可愛らしい、という言葉は、きっと彼女の為にあるのだと思う。

見た目に寄らず活発で、子供たちに交じってちゃんばらをする彼女は、とても楽しそうに笑っていた。


「行儀見習いとしてシスター見習いなんかしてるお嬢様が、ちゃんばらなんておかしいと思いました?」


そう言って笑う彼女の笑みは、今でもはっきり思い出せる。


僕は、彼女の笑顔の隣にいる事が、できるだろうか

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