第3話 目指せスーパーサイヤ人!

嫌なことがあった。


よしっ! 髪でも切ろう!



「もっともっと短くして下さい」

「何を目指しているんだ?!」

美容師に呆れられた。友達は五分刈りに憧れていたが、私はそこまでやらんからいいのだ。



「おはようございます」

出勤したら同僚が固まり、上司が二度見した。


すご~い! その二度見、志村さんより上手いかも?


リアクション芸人かなと真似して皆に見せた。ウケた(笑)



「那由多ちゃん。金髪にしちゃえよ」

同僚がそそのかした。脱色した。


髪を立てたら……スーパーサイヤ人だ!!



「那由多さん。ピンクよピンク」

同僚が囁いた。ピンクのカラートリートメントを買った。


んっ! んんんー! ストロベリーブロンドだ!!



元同僚に再会した時に言われた。

「髪のびたね」

「そうなんですよ。立たなくなっちゃって」

「その方がいいよ」

「えええっ〜?!」


実はスーパーサイヤ人が気に入っいて、インスタグラムに顔写真まで載せていたのだ。


チャリチャリしていたら小学生が喜んで走って追いかけてくるのが面白かったな。


さぁ、次は何を目指そう(笑)

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