ご当地創作怪談




 本日締め切りのカクヨム公式自主企画に「廃ホテル」というお話で参加させていただきました。


 ご当地怪談――実に面白そうじゃないか!


 と思ったのですが、何を書くか迷いました。


 一つだけ決めたのは、「書いている私が呪われるような場所のことは書かないでおこう!」ということです。


 私が住んでいる長野県の北部には、リアルでまだ怨念が残っていると言われているところがあります。

 主に、上杉武田が激突した川中島の合戦関連の場所です。

 今では合戦が繰り広げられたと思しき土地は住宅地になったりしていますが、時々「出る」話が噂になったりしています。

 また、長野市から飯縄、戸隠方面へ向かう通称「七曲り」の松などの怪談スポットもあったりしますが、城将とその家族が悲運の死を遂げた大峰城との関連もあって、気軽に創作でこれらの場所を取り上げると何だかその土地に住まう常世の方々の怒りに触れそうだと思ったため、ヘタレな私は書けませんでした。


 また、長野県最恐の心霊スポット「軽井沢大橋」についても、何故か引き込まれるように飛び降り自殺する人が多いですし、無名ながらひっそり自殺の名所みたいになっている飯山市の奥の橋とかも、取り上げると何か障りがありそうだったので書けませんでした。


 その点舞台に選んだ「ホテルセリーヌ」については、怪しい噂話が出回り怪奇系YouTuberが頻繁にやってきて変に有名になったものの、実際に人死になどは今まで無いので祟られなさそうという理由で取り上げました。

 内容に関しては100%創作ですが、「ホテルセリーヌ」を訪れる肝試しの若い衆やYouTuberが「ホテルセリーヌ」前の国道18号の路肩に車を停車しているのは本当にありますし、作品内に書いたように廃ラブホテル街から県境の信越大橋まで緩い下り坂になっていて非常にスピードを出して車は通りますから、事故で人死ににも繋がりかねませんので訪れるのはなるべくお止め下さい。


「ホテルセリーヌ」のある信濃町は、野尻湖周辺のサウナやナウマン象博物館、黒姫童話館などがあって非常に良いところです。

 もうすぐ名物の糖度の高いトウモロコシの時期も終わってしまうので、9月前半までに訪れられたら一度ロードサイドの農園でトウモロコシをかじってみて下さい。


 飛ぶぞ!




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