竜宮城は実在していた。 そう宇宙にあったのだ。 浦島太郎は海にではなく、宇宙の遥か彼方にある水でできた惑星へと行ったのだった。 水の無くなった惑星。 滅亡の危機を回避するため水の惑星を統べる乙姫の決断は龍神の住まう竜宮城での地球への侵略だった。 一方、日本では日本全土が沈没してきた頃に、占い師顔負けの的中率の高取 里奈は山門 武に不吉な運命を言い渡した。存在しないはずの神社まで行かなければ、世界は滅びる。幼馴染の麻生 弥生を残しての未知なる旅が始まった。 竜宮城伝説の悲恋の物語。
12月15日に更新