第11話

(ナレーター)・・・前回と同じく真比留の夢にも

真比留によく似た女の子が現れました。

(真冬)・・・こんばんは真比留さん・・・来世の私

・・・そう・・・人間に生まれ変われたんだね(*^^*)

・・・いきなりで信じられないかも知れないけど

・・・これから貴方も不思議な体験をする事になる

・・・それは前世に意識が飛ばされる事。

でも心配しないで・・・今居る大切な人も一緒に

前世に飛ばされる事になる。

・・・その子達と一緒に過去を変えて下さい。

それは貴女の今・・・大切に想ってる人・・・

智也くん達にも関係があります。

でもこれからお願いする事は貴方には辛い事になると思う・・・今、智也を好きになってるよね?

前世では和也って名前だけど・・・すぐに分かると思うわ・・・。

これからお願いする事は貴方に彼を諦めてもらう事

・・・前世の貴女はこの街で祀られてた龍神の巫女として、天界から降りてきた天の使者・・・

・・・もう1人姉がいるのだけれど・・・それは

貴女のよく知ってる望の前世・・・恵美めぐみ

・・・2人は龍神祭の時だけ地上に降りてくる天の使者・・・

(真比留)・・・この街の平和を願う巫女舞を私達は龍神祭で踊る。

・・・そしてその後・・・天界に戻るはずだった

けど・・・私は和也さん・・・今世の智也君と

恋に落ちる。

もちろん天の使者と人間が結ばれるなんて禁忌に

あたる。

詳しくは話せないけど・・・前世の私の過ちを変えて欲しい。

その過ちが今世の智也君達の運命を最悪な物にする

・・・真比留さん・・・貴女には辛い事をお願いする。

前世は智也くんと結ばれたはずなのに・・・

それを無かった事に私はさせようとしてる。

・・・ごめんなさい。

(真冬が真比留に近付く)

・・・でもね・・・ちょっとだけアドバイスが

あるの・・・

(ナレーター)・・・真冬は真比留の耳元で何か囁いてます!

(真比留)・・・な・・・なるほど・・・そう言う事

ですか・・・

ありがとうございます・・・少しこれからに期待が持てました。

(真冬)・・・頑張ってね・・・智也君も和也君も

優しいからね( ̄▽ ̄)ニヤリッ

・・・なのでお願い・・・過去を変えて智也君達を

助けてあげて下さい・・・

きっとみんなも貴女の力になってくれるはずだから

・・・(*^^*)

(ナレーター)・・・そして真冬は真比留の目の前から消える。

・・・後日、真比留はみんなで話し合う前に智也に

お願いをする。

・・・それは夢の事を2人で話したかったから

・・・そして外で逢う約束をする・・・

・・・真比留は智也を公園に誘う

・・・真比留が公園で待ってると智也がやって来る

(智也)・・・ごめん・・・待った?

(真比留)・・・ううん・・・今来たところだよ。

(智也)・・・それで2人で話がしたいって?(*^^*)

(真比留)・・・うん・・・そう・・・

・・・夢の事・・・智也君は私達が前世で恋人

だった事は聞いたんだよね?

(智也)・・・うん・・・遠坂さんが真冬って女の子で龍神の巫女だとか・・・。

(真比留)・・・それでね、これから私達がしようとしてる事は私達が恋人になる事を無かった事にする訳だよね?

(智也)・・・うん・・・そうだね・・・

(真比留)・・・そこで一つだけ私から智也くんにお願いがあります。

(智也)・・・なんだい?・・・僕に出来ることならやるよ。

(真比留)・・・ありがとう!・・・智也君は

そう言ってくれると思ってたよ。

(ナレーター)・・・真比留は智也に近付き手で丸を作る・・・

(真比留)・・・この穴を覗き込む感じで見て・・・

(ナレーター)・・・智也が少し屈んで真比留に言われた様に覗く。

(真比留)・・・それで私が良いって言うまで

目を瞑って・・・

(ナレーター)・・・素直な智也は目を瞑る・・・

そしてその瞬間・・・真比留は智也にキスをする

智也はちょっと驚いたが大人しくしていた・・・

ゆっくり唇を離して真比留は智也に抱きつく・・・

(真比留)・・・私は智也君が好き・・・前世だとしても智也君と結ばれた過去を変えるなんて辛いよ!

・・・でもね・・・その事で智也君達に災いが

起こるのは嫌・・・だから・・・

・・・少しだけ・・・今だけ智也君の温もりを下さい・・・。

・・・私・・・遠坂真比留は烏丸智也くんを

愛してます・・・

・・・今だけこの瞬間だけ・・・恋人で居させて下さい。

(ナレーター)・・・真比留は智也の胸に抱かれ涙を流す・・・

・・・智也は優しく真比留を慰めるのでした・・・

・・・妹の中の彼女(LOVERS編11)・・[完]・・・

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る