コピー紙がなかった話

 コピー紙がなかったので、「コンビニならあるかな?」って思って行ってみたんです。

 ところが、原稿用紙と封筒と折り紙はあったのに、コピー紙はありませんでした。コピー機あるのになんでじゃ。

 ダメ元で店員さんに聞いてみると、「ないですね~」と予想が着いた返答。

「ペーパーレス化か……いや原稿用紙あるじゃろ」とブツブツ呟きながら駐車場に出たら、「待って」と声をかけられました。



「コピー紙捜してるの?」



 この辺だと〇〇にあるわよね、という喋り口調と、低い声。

 おお、と思う私。

 その人は、りゅうちぇるみたいな感じの人でした。

 もっとよく言うなら、りゅうちぇるからテンションを半分ぐらい下げて落ち着きと上品さを足したような人でした(りゅうちぇるさんをディスったつもりはないのですが謝っておきます。ごめんなさい)。




「〇〇店は行ってみた?」

「あそこ閉まってて……」

「じゃああそこは……」



 この方、コピー紙を探す私をわざわざ追いかけて声をかけてくれたのです。優しいな。

 しかも一緒に来たご友人に声をかけてくれるという。

「〇〇は……」

「ええ、あそこぉ? あるぅ?」

 と、真面目に談義してくださるご友人。


 コピー紙がないってだけで、赤の他人にこんなに親切にしてくれる人がいるとは……と驚きました。



 まあ結局、コピー紙売ってなかったり売れきれたりしてて、1時間ぐらい捜し回ったのですが!!

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