大切なもの
先日二回目のワクチン注射を打ちました。
二回目は一回目ぐらい腕が痛くて、熱がない分楽です。だるくもない。あと膀胱炎もない(笑)。
もしかすると後で痛くなって前言撤回するかもですが、とりあえずご報告をば。
なんかここ一週間で、色んなニュースが流れました。
昨日(2021年11月15日)は、菅田将暉さんが結婚の発表をされたとか。おめでとうございます🎊
芸能人に疎い私でも、「まちがいさがし」とか「灰色と青」はよく歌っていたので知ってました。なんだか世の中の波に乗れたような気分です。いつもは「だあれ? それ」ですからね!(三浦春馬さんや竹内結子さんの報道の時も誰それ? と言って友人に叩かれた。ホントごめん)
瀬戸内寂聴さんのご逝去も報道されました。仏道の人だから、多分「ご冥福をお祈りします」は違うだろうな。天台宗って死後は仏になるんだっけ。
そのニュースを見た時、我が家全員が思った一言。
「え、あの人死ぬんだ!?」
……当日は不謹慎かな、と思って自重してたのですが、やっぱり言いたくなったので書いちゃいます(後で反省して消すかも)。ちなみに水木しげる先生の時も思いました。水木しげる先生は絶対今妖怪になってると思う。
瀬戸内寂聴さんが99歳でお亡くなりになったという報道にもざわつきました。あと何ヶ月で100歳になってたんだろう、とか考えてないですよ。ホントデスヨー!!
瀬戸内寂聴さんの源氏物語の訳本。小学生か中学生頃に『若紫』だけ読破してたのですが(何故なら図書館にはそれしかなかったからだ!)、時間があれば瀬戸内寂聴さんの小説をちゃんと読みたいです。
そう言えば瀬戸内寂聴さんの恋愛事情を聞くと、私は母から聞いたトーベ・ヤンソンの映画を思い出します。
トーベ・ヤンソン、この名前にピンとこない人はいても、「ムーミン」を知らない人はいないでしょう。私は『TOVE/トーベ』(2020年)の映画を見てなくて、母の感想を自分の言葉で噛み砕いているから、本編とは違うかもしれませんがご了承ください。
トーベ・ヤンソンは、男性と関係を持っていたのですが、同時に女性とも関係を持っていたそうです。
私からしたらその一文でぶっ飛んでしまうのですが、母いわく、
「そうだった……今は福祉社会とか幸せな国とかのイメージが強かったけど、エイズ流行る前はフィンランドはそういう国のイメージだった……」
とか。
母の言う「そういうイメージ」とは、「一対一の婚姻関係で制限されるなんておかしい! もっと人は自由であるべき!」という運動が、ヨーロッパ各地であったそうです。ここら辺資料見当たらないから誰か詳しい人教えて。
で、トーベは、「男性はあなた。女性は彼女だけ」と言って、長いことどちらも関係を続けるのですが、「やっぱり彼女の方が好き!」と言って別れます。そしてこの「彼女」というのも強者でした。ーー「彼女」はトーベ以外の人と関係が沢山あったのです。
トーベはそれに耐えきれなくなり、恋愛関係は終わりを迎えますが、「彼女」との友好関係は長いこと続きます。
「彼女」は舞台演出家でした。「ムーミン」をプロデュースしたのは彼女だったのです。
元々トーベは画家で成功したいと思っていたのですが、中々芽が出ませんでした。「ムーミン」は落書き程度で書いていたらしく、それを「彼女」が「舞台にしたい」と言ったことで、「ムーミン」は世界中に知られるキャラクターになったそうです。
と、簡単なあらすじはここまでにして。
母はオチとして、こう言いました。
「んでね、夫だった男性とも、『彼女』とも、生涯付き合ってたんだって。
彼女は選ぶことも選ばれることもなかったけど、捨てることもなかったんだなあ、って」
その言葉に、なるほどなあ、と思った私。
自由な人生は、選択肢が沢山あって、それを選べることだと思います。でも、選択できるってことは、どちらかは「捨てないといけない」ってことで。
「捨てること」も、勿論悪いことじゃない。なにか欲しいものがあって、両手いっぱいにふさがっていたとしたら、なにかは手放さないと掴めないと思います。それが卒業だったり、引越しだったりするのですが(そして途絶える友好関係)。
でも、だったら逆に、「選ぶことも選ばれることもなかったけど、捨てることもなかった」人生は、とても貴重な在り方だと思うのです。特別なものより、大切なものがあったということなんじゃないかな、と。
私の最後には、どんな特別なもの、もしくは大切なものが残っているのでしょうか。
とか言ったら、大して苦労してない人間が生言って! って怒られそう(笑)
追伸
調べるとムーミンを有名にした人はもう一人いて、そちらの人との関係が有名みたいです。
ちなみにこちらも女性!
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