あなたの百選(※注意)

【悲報】肥前ロンズ、渋谷区が武蔵野台地の東側にあることを知る。


 武蔵野台地、行ったことありました……文芸部で行きました……元選手村に……。

 小説にめっちゃ関係ある場所だったわ……。あと、江戸東京博物館のある墨田区もだ……楽しかったな、あのテーマパーク感……。

 代々木公園か博物館の話書きゃぁ良かったな……。あれこれ、悲報ではなく吉報……?


【完璧な吉報】

『熾火を渡す』が☆100越えました。応援ありがとうございます!




 さて、今、我が家では『あなたの本のオススメ百選』を挙げています。

 中々100は難しいですね。私は漫画本挙げても25ぐらい……? 一方母は現在76挙げてます。しかも独自ルールを設け、


・「自分を作った」と思えるもの

・基本1作者1作品(どうしてもなものは重複)

・漫画は除外。

・あくまで1冊に纏まった『本』のタイトルなので、詩のタイトルも除外。


 なので、ベリーハード。


 そんな母が最初に挙げたのは、ユルスナールの『ハドリアヌス帝』。

 何故それを選んだか尋ねると、


「この話は、作者の主義主張とか、作者の影とか、そういうのが一切見えない」


 と言われて、なるほどそれは貴重だなと思いました。

 自分を完全に消し去って物語を作るって、かなり高等技術だと思う。現時点の私は絶対にできない(比べるなよ)。


 ちなみに私が最初に挙げるとしたら、……『マジカル少女レイナ』(フォア文庫)シリーズ。

『黒魔女さんが通る!!』(青い鳥文庫)で有名な石崎洋司先生が書いた違う魔法少女モノなのですが、一冊一冊「職業について」の物語だったので、色々な仕事の世界をかいま見ることが出来ました。勿論魔法も唱えたりしました(笑)。鬼ごっこにかけっこ魔法が使えたら良かったなあ……(遠い目)

 母が初めて買ってきてくれた文庫本。絵が少女漫画みたいにかわいくて、小さな私は一目でのめり込んだのですが、学校に持ち込むとクラスメイトの男子が勝手に覗き込んで、


「目デカwww 化け物かよwww」


 と言ってきたので殴りました。

 嘘です。可愛く「違うもん!」と主張しました。

 その後『妖界ナビ・ルナ』にハマりました。私の本格的な物語歴は多分ここからです。







 Kindleで暫く「読まなければいけない10選」みたいな本が強烈に勧められてて、おまけに全部実用書(ビジネス書?)とか啓発本なので、腹が立って「絶対読まない」と心に決めていました。


 それが好きか嫌いかの話じゃない。実用書にお世話になることだってある。でも、それだけを読めと言うのは、絶対に違う。

 例えば、ポエムとか雰囲気小説をバカにする人もだけど、自分の理解の外にあるものは全部「読む価値などない」と平気で言う人たちがいる。

 そういう人たちは、「ゴミなどを作るな」と言って子供の工作を壊して捨てて、なのに皆が高い値段で出すからと絵画を買うようなことと同じに見える。


「心地よい」「楽しい」、そんな心で作られる芸術や物語を、「金にならない、時間の無駄」と軽んじるようになった時、人間の価値はやすくなると思う。

 物語の世界で生きる命もだけど、そもそも人が生きていること自体を軽んじるような、そんなことが簡単に出来てしまう。それってなんか、学校や会社のために人の健康や意志選択を阻害するような、戦争のために営みを貶めるような行為に近いんじゃないか。そう思うと心から気持ち悪い。



 私の好む本は誰かにとっては不愉快だし、傷つけることもある。私も嫌いな本、読みたくない本、表紙すら目にも触れたくない本は沢山ある。人がいつも正しいわけではないように、『楽しい』心がいつも正しいわけでもない。

 同じぐらい私が読まない本に価値がないとは思わないし、その人の、「自分には合わない、不快だ」という感情は、大切だと思う。批難も、受けた人間にとっては苦しいけど、なくなっていいものじゃない。それでも読むか書くか、やめるか、いつも考えないといけないと思う(そう考えると中々胃が痛むけども汗)。

 だけど、芸術や物語自体を軽んじる人は、そう沢山いて欲しくない。楽しいと思う心を、無駄だと踏みにじられたくない。


 さて。

 あなたが本を100冊選ぶとして、最初にどんな本を選びますか?

 小説でも漫画本でも知識本でも、あなたの喜び、心地良さを作ったと思える本は、なんですか?

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