夏といえば怪談!

 っていうわけで、ご紹介するのがオスカー・ワイルドの『キャンタービル屋敷の幽霊』!

 私が呼んだ時のタイトルは『カンタヴィルの幽霊屋敷』だったと思う。英語のタイトルって表記変わるよね。


 オスカー・ワイルドと言えば、『幸福な王子』『サロメ』『ナイチンゲールと薔薇』など、


「悲しい現実を無理やりハッピーエンドに捉えてる感半端ない」

「聖書ネタでとんでもヤンデレ作りやがって……」

「お前に人の心は無いのか!?泣」


 など、全力で報われないような物語を書いている、闇を抱えまくった作家と言ってよいでしょう。

 この物語もさぞ、おどろおどろしく、ドロドロで、惨憺たる最後を迎えるんだろうなぁ、と思っていました。



 ネタバレ致しますが(ネタバレダメな人はここで引き返して)。














 この物語のジャンル、『ギャグホラー』です。

 っていうかホラー要素ほぼないです。

 あまりに笑いすぎて、オスカー・ワイルドってこんな話も書くんだなあ、と作者の方に恐怖を抱きました。ナイチンゲールとの温度差にグッピーが死に、以降オスカー・ワイルドって言ったら『キャンタービル屋敷の幽霊』です。

 ただ道徳的な観念や博愛・奉仕の精神はワイルドらしいなあ、と思いながら読んでました。

 


 一番の謎は、バージニアが幽霊のために何をしたか、具体的なことが書かれていないことです。バージニアと幽霊はあの時どんな会話をしていたのかなあ。

 読まれた方、良かったら考察コメよろしくです。

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