「褒め言葉」が怖い、の続き(※多分、注意!)

「褒め言葉」が怖い、のお話に少し付け加えさせてください。

 ポイントとして私は、


 ・自分がされて嫌なこと

 ・社会に求めていること


の、二つを上げた(つもり)でした。


 前者は、

「『私は』突然褒められるのが嫌(生理的不愉快)」

「『私は』褒められる時に引き出されて不特定多数に妬まれるのが嫌(社会的不利益)」

「『私は』受け取られた時見返りとして、感じる自由を奪われるのが嫌(「お気に入りの生徒だったのに、そんなふうに嫌われていて残念です」等)」、


 後者は「『受け取る人間に』No、という権利があることを認めて欲しい」、という願い。


「褒めることが悪」って言っているわけではなく、「褒められて嬉しい」気持ちを否定するつもりはなかったのですが、

 どうもコメントを読む限り「褒められて嬉しい人」が否定されていると受け取られているような気がしたので、ここに書いておきます。

 私も褒められて嬉しい時はあります。書いた小説を読んでもらって、感動された時とか。自分が「褒めて欲しい」と思えることは、褒めてほしいと思います。





 前者を読んで「言ってること支離滅裂じゃん」と理解しづらい人は、ひとまずこれはおいといてください。

 私の書き方が悪いのです。申し訳ございません。


 私が他者や社会に求めることは、後者です。

 これだけはわかって欲しい、と思って、追記いたします。




 いくら恋人を愛しているからって、相手がシたくない時はシちゃダメです。これを『性的同意』と言います。

 この単語を初めて聞いたという人は、YouTubeで「紅茶と同意」で検索して見てください。




 見ましたか?

 セクハラも同じです。不特定多数に「性的に見られたい人」と「性的に見られたくない人」がいて、例えばどちらかに所属していたとしても、相手や場合、言葉によっては「OK」だったり、「NG」だったりするわけです。これを「嫌だ」と言っても、


「褒めてるのに」

とか、

「本当は言われたくて仕方ないんだろ」

って言ったり思ったりしたら「アウト」だと主張します。

 相手に「No」と言わせないのは、一方的で、卑怯です。

 


 これを子供時代、常日頃されていたっていうのが、私が受け取った「褒め言葉」です。

 相手に悪いから言えない、言ってもちゃんと言葉を理解してくれない、そもそも


「子供がNoと言うなんて、生意気」


 っていう発想から抜け出せれない大人の、なんと多いことか。

 怒鳴るのは子供のため、褒めるのは子供のため、物を与えるのは子供のため、なにかしてあげるのも子供のため、ハグしたり頭撫でるのも子供のため……。



 でも私は、怒鳴られるのなんか絶っっっ対嫌だったし、

 本を読んだり勉強しただけで、「ロンちゃんは偉いねー、うちの子と交換して欲しい」だの「肥前さんを見習いましょう」なんて言葉は今は「ふっざけんな、あたしは何かにつけて例に出される『山田花子』か!」と殴りたくなるし、

 そもそもそんな評価を美味しくいただけるほど、私は飢えてないし食べられれば何でもいいってわけじゃない。


 私の食事には限りがある。

 そしてそれは、大切な人によって殆ど満たされている。私は褒められ慣れてないわけでも愛情に飢えているのでもなくて、「満腹」なだけ。

 んで、出来る限り、身体に取り入れたいものは「自分のとっておき」だけにしたいんです。


 面と向かっては絶対言えないが、

 いかにも「毒物が混じってたり腐ってたり」するものは、食べたくないんです。

 そんでいくら「美味しいもの」だって言っても、満腹以上食べたらお腹を壊すだけなんです。


 今はいらない。でも、気持ちは嬉しい。

 こういう「No」を、当たり前のように言いたい。



 どんな文化であったとしても、

 私は知らない人に頭を撫でられたり、ハグされたくはない。

 でも例えば、一期一会の出会いで、お互いよく知らないけれど、「知らない私を精一杯尊重しようとした」気持ちがあれば、私は心から喜んで応えます。全力でハグします。キスもします。


 これがこっちの文化を知ってて「外国人なんだからこっちに従え」って言う態度だったら殴ります。一発。


 言葉がどうとか、社会的に「やっちゃならんこと」を避ける、とかも大切ですけど。

 

 相手の意思を尊重して、自分の意思をちゃんと相手に伝えて尊重されたいってことを、私はこの小さなエッセイで訴えていきたいです。

 送信する時はともかく、受け取る時に失敗するか成功するかとかは、さほど重要ではないんですよ。私の場合。なのでもし、

「コメントで肥前さんを傷つけたかも……」

みたいなことを考えた人は、どうかお気になさらないでください。尊重の意思さえあれば、全く傷ついてません。寧ろ気づかずに酷いこと書いてたらごめんなさい。

 いつも面倒なエッセイにお付き合いくださり、ありがとうございます!!! 皆様のコメントは私の健康の源です!(これフォローになってるかな?)

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