光は矢、彩は弓、しなるは息。のち、ほうこう -番外篇-溢水

藤泉都理

熒と雪那

『桜火城』一室にて。




「………」

「………」

「………」

「………」

「あまりの私の変わりように言葉もないようね」

「………」

「威厳が増して、凛々しくなったでしょう。ひえっ。て、感嘆の一言を溢しても良いのよ」

「ひえっ」

「雪那の莫迦!一言目がそれなんてありえないわ!」

「熒様」

「何よ莫迦雪那!」

「ひときわ可憐になられましたね」

「………莫迦!凛々しくでしょ!」

「熒様」

「何よ」

「またお傍に置いてもらいたいのですが。了承してくださいますか?」

「………考えておいてあげる」

「ありがとうございます」








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