第9話 二年の思い

「今日、彼に告白する」

彼女は笑顔で言った

「頑張ってね」

私も笑顔でそう言った

今日、彼女の二年の恋が終わる

同時に

私の相談相手の立場も終わる

今日、彼女は私の事が嫌いになる

サヨナラ親友

彼女が言うより先に

彼は私の彼氏だと言えばよかった

ゴメンネ親友

私に向けての最後の笑顔を見送った


【narusegoto】

青春は不条理の連続

友情は儚いものです


彼女たちがその後

どうなったのかは分かりません

やはり未熟ですから

告白へ向かった彼女は

何も知らず友人の彼氏に思いを寄せていたことを

恥ずかしく思い

何も言わずに話を聞いていた友人を

恨んでしまうのかもしれません


しかしいつか

何にも言わずに聞いていた彼女も

打ち明けられなくなってしまった辛さを抱えていた事に気が付いて

また

親友に戻ることができればいいですね


ま、時間はかかります

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