寿司怪人は鮮度が命?その時不思議な事が起こった!!
この前、街にあるすしヘヴンの社長が言い値でマグロを買い取ったのが命取りに。
「マグロが買占められている・・・?シオカワの仕業だっ!!」
ウルトライダーシャドーは野生の勘が凄まじい。
そう。寿司店チェーンを運営するすしヘヴン社は
シオカワのフロント企業の一つ。
マグロを栄養源にした寿司怪人シャリンダーの製造を画策していたのだ。
いやー。強い上にそういう推理が当たるのって怖いですね。
なんとかウルトライダーシャドーの襲撃を察知し
別店舗への異動には成功したものの・・・
不完全な改造のせいで、長期間の運用が困難。
お魚の成分が馴染まず、傷んでしまうスピードが速かったのだ。
契約の変更を聞いて駆けつけましたが
これはまた渋い案件と言うか・・・
保険適用しようにも怪人契約する為には不完全。
改造途中で襲われたので命が残り少なく
顧客目線で考えると割に合わない。
この場合は保険適用外運用となって
非業の死を遂げてしまいお客様に少なからぬ損失が産まれる。
「お・・・俺はもうダメなのか・・・?」
「しっかりして下さい。まだきっと策があります!」
とりあえずシャリンダー保存の為ガチガチに冷えた冷凍庫の中で
すしヘヴン社長とシャリンダーを囲んで会議。
やはりマグロ食ってる様な奴はダメ・・・
とはならない様に良い手を模索する。
ウルトライダーシャドーの能力をタブレット端末に表示させ
これまでのデータから得た対抗措置を投入することに。
その苦戦の果てに最終的な作戦を提示。
シャリンダーを腐らせない為の戦法・・・
「これで行ってこいシャリンダー!」
「スッシ!」
「出たな怪人シャリンダー!クリムゾン・フラッシュ!!」
「ぐわぁぁぁ!!!」
まずは初回の爆発特約で先に目を眩ませて置き
そして照射されたクリムゾン・フラッシュのエネルギーに対抗すべく
これまでのシオカワの戦闘データを基に開発しておいた
そうすることにより、不思議な事が起こった!!
肉体の腐敗が始まっているシャリンダーの寿司ネタ装甲が
防御装置にくっついた挙句
クリムゾン・フラッシュの放つナノメタルを焼きつけて
なんやかんやでシャリンダー・オメガへと進化を遂げたのだ!
「ハイパー・シャドー・ストライク!」
立て続けに明滅する蹴りが容赦なく飛んでくる。
ここは撤退戦。やられた事にする為に
寸前に契約しておいた大爆発特約を発動。
わざとらしく「ぐわぁぁぁぁ!!!」と断末魔をあげて貰って
パワーアップに成功して怪人の生還。腐敗による期限切れも無くなり
新契約を獲得!ここから大きな事故が無ければお納めになる保険料が安くなり
企業のコスト削減と医療体制の充実を図れるのだ!
「やりましたよ塩河さん。今後もお世話になります」
すしヘヴン社長と実験の成功を祝います。
不完全で腐りかけの窮地から進化を遂げた怪人シャリンダーオメガは
色味を帯びた大トロの様な色艶を放ち
爆炎燃え盛る現場から名誉の生還を果たす事に成功。
世を忍ぶ仮の姿ですしヘヴンの広告塔となり
お客様をもてなすマスコットとして企業の為に活躍するのだ!
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます