さんこめ

桜色の綺麗な家が建った


真面目な過去でじっくり眺めていた


綺麗なピンク色で目に映すのが億劫なくらいで


最初からそこに存在していたみたいに、図々しくてわがままだった


ただ何をするでもなく、抱きしめるように見ていた


ああ、苦しい

呼吸が浅くなる

体が縮むような寂しさ


桜色

人を殺すような家

じっと見ている

ただじっと見ている

目を逸らすことはもうできない


きれいな桜色で

見ているだけで辛くて

見ることをやめられない


桜色の家

桜色の家が建ったんだ

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