第39話 と言う事で、俺が主人公葛城千智です。
……………強くなりたい…。
俺、葛城千智は一つの欲望を抱いていた。それが「強くなりたい」である。
いやね、今でもたぶん強いと思うんだけどさ、もっとこう、何と言うか…カンナ君みたいな?
火魔力が二万越えとか、闇魔力も二万越えとか。やっぱりチート能力って言えばそのぐらいバカ高い方が胸張れるじゃん。
って事で、前みたいにひたすら、ただただひたすらに座り込んでイメージトレーニングをしている。全体的に強くなりたいから総合的能力を強化していこう。
……………………………………………………………
と言う昨日を過ごし、敵も来なかった訳であって、今の俺のステータスはこうなった。
【葛城千智】Lv.815 HP452/∞ (異国の民)
《火魔力:15803(上限∞)》《水魔力:7975(上限∞)》
《風魔力:6321(上限∞)》《光魔力:10350(上限∞)》
《闇魔力14951(上限∞)》《打撃魔力9924(上限∞)》
《未解放特殊潜在能力:不明》
《解読能力》《浮遊》《能力透視》《演技》
《侵食》《冷静》《戦略》《超見切り》
《ド根性》《覚悟上等》《ホームラン王》
《起死回生》《漢気》《友好》《護衛》
《死神の加護》《超魅力》《超誘惑》《色気》《NTR》《デンジャラスキッカー》《五感鬼神》
《無邪気》《魂の投手》《アイコンタクト》
《調整》《超記憶抹消》《心の潜入》《疑り》
《判断力》《超妄想癖》《イメージング》
《実現化》《残忍》《無慈悲》《冷酷》
《クソオタ》《ネメエタ信者葛城》《潜伏》
…………………………………………………………
《マインドコントロール》《正義の心》
《正しき道》《天候変化》《決心》
《幻獣の加護》《エ□ゲ主人公擬き》《オス》
《粛清》《ハーレム主人公》《捻れた性癖》
《思考の玉砕》《ヒーリング》《火力強化》
《DEC強化》《ダメージ無効(稀)》《クソ野郎》
《高視力》《高聴力》《高嗅覚》《高感覚》
《錬成》《変装》《チーター》《誘惑耐性》
《許し得る精神》《友情》《性豪》《絶倫》
《夢の中で操りし精神》《夢遊》《気配感知》
《イメージトレーニングの神》《短期間強化》
スゴくない?
昨日は合計18時間ぐらいずっとイメトレしてたからなぁ。
この《短期間強化》がデカい。これがあることによって従来のイメトレよりも更にスピードが上がる。
つまりは、レベルを100上げるのに2~3時間掛かっていたのが、今じゃ30分ぐらいで出来る。これは革命だ。二次元界史上最強を誇れる日は近い…!!
よぉし、イメトレも一旦落ち着いたし、町に繰り出すかなぁ。
玉座から腰を上げ町に向かおうとした時、城の入り口から警備員が誰かと話している声が聞こえた。
…敵襲か?
とりあえず現場に向かった。するとそこには警備員の他に一人の青年がいた。
その青年は茶髪の癖毛、装備は軽装備で腰に剣を持っていた。背丈は俺と変わらねぇ。体も細過ぎず太すぎずって感じ。顔も普通で何を取っても平均的な男だった。
何だこのパッとしない奴は?
とりあえずステータスを覗く。
【タケル】Lv.99 HP104/130 (異国の民)(平均族)
《火魔力:102(上限?)》《水魔力:62(上限?)》
《風魔力:61(上限?)》《光魔力:95(上限?)》
《闇魔力:87(上限?)》《戦術魔力:92(上限?)》
《未解放特殊潜在能力:?》
《高視力》《高聴力》《火力強化》《防御》
《主人公に憧れる者》《見切り》《戦略》
なるほど?これは面白い能力だな。まだまだ伸び代がありそうって感じだ。それに変な魔力までありやがる。
そんな目線でタケルを見ていると、俺を見つけたタケルが唐突に話し掛けてきた。
タケル「あ!あんた魔王だろ!!絶対そうだろ!!」
確かにそうだが、お前は何者だ?その質問に対してタケルは笑いながら応えてくれた。
タケル「俺はタケル!異国の民で冒険者なんだ!!」
ほう?見た感じとまんま同じ職業だな。色々と興味が沸いてきた。おっと、その前に聞いておかねぇといけねぇ事があった。
タケルに特にこれと言ったアクションも起こす事なく質問した。
千智「何でここに来たんだ?見た感じ敵意があって来た訳では無さそうだし。」
そう言うとタケルは半笑いで長々と説明してくれた。
タケル「あぁ!俺主人公止めようかと思っててさwwwって言うのも、この世界に来る前に死神に『めちゃくちゃ強くなって異世界主人公になりたい!』って言ったんだけど、いざ飛ばされてみたら何か思ったのと違うし上手くいかないしさぁwww
何で朝起きてギルドに依頼もらいに行ってゴリラとか牛みたいな魔獣倒してんだろうなぁって飯屋で飲みながら考えてたんだよぉ~。思ってた様に強くなれないし、魔王とかがいる訳でもないし、モテてハーレムになるって事もないし、仲間が増える訳でもないし。たった一人のパーティーで2年間も何やってたんだろって思ってたら何か悲しくなってきてwww
どうのこうのやってる内に魔王の名前を聞いて『よっしゃ!!』ってなったんだけど、冷静に考えて今の俺が魔王に勝てる訳ねぇよって結論に至ってさwww
でも異世界転生の作品に名前は残したい。そう考えた俺は今こうしてあんたの前に現れて、今から手下にしてもらおうと思ってる訳よ!!」
わざわざ長いご説明をどうもありがとう。正直半分以上聞いてなかった。でもこれだけは言わせてくれ。
この作品の主人公は俺、葛城千智だッ!!
あと、俺は魔王と言えばそうだが、別に国を滅ぼすとかそんなのは考えていない。むしろ魔の手から助けてる。その辺の誤解を解かねぇとな。
ってな訳で、タケルを連れてザノベージュにやって来た。その道中、色々な奴から声を掛けられているのを見ると、別にボッチとかそんなんじゃ無かったのが解る。じゃあ何で仲間がいないんだ?
そんなこんなでタケルと話をしていると店主のイードルが俺とタケルに軽食をご馳走してくれた。聞けばタケルはイードルの店で良く酒を飲みながら愚痴やら笑い話をしていたらしい。それもあってタケルには思い入れがあるようだ。
しばらくして、酒が入っているタケルに酔いが回ってきたのか顔が赤くなり次第にしゃっくり混じりの声を出すようになった。
タケル「ヒック!ちくしょうがよぉ~!何で転生してきて…ヒック!一般職しか着けねぇんだって言うんだよ!!ヒック!」
え?まさかコイツ…
タケル「女からはモテねぇし頭おかしいぐらい強い奴いるし…ヒック!んなもんどうしようもねぇじゃねぇか!!」
酒癖が悪いのか…?
少し驚いた表情を見せた俺にタケルは笑いながら肩を組みひたすらさっきと変わらん内容を喋っている。
正直疲れた(汗)
体を揺らされながら苦笑いをしている俺にイードルが笑いながら話を掛けてきた。
イードル「タケルは酒癖が悪くてな!アルコールが入るとこうして色んな事を吐き出すんだ(笑)
コイツ自身は気付いてねぇが、それが原因で仲間が出来ねぇんだよな(笑)
せっかく良い感じの雰囲気になっても全てを台無しにしちまう!ま、これもコイツの面白くて良い所なんだけどな(笑)」
なるほど、ここに愛嬌があるがその愛嬌こそがボッチパーティーの原因と…(汗)
しかし、そんなタケルの周りにはいつの間にかジータやフーゴ、ゼータ達が集まり楽しそうに話をしていた。タケルの笑顔を見る限り、パーティーはいないにしても友達はいるんだなと心から解った。
そしてタケルは他の連中とたわいもない会話を弾ませた後に外で大胆なリバースを披露した。
…まぁ、これはこれで良いキャラが来てくれたって事かな(笑)
俺はタケルに肩を貸し新居まで運んでいった。その後、もう一度ザノベージュに行き仲間達と楽しい時間を過ごした。
【今日の千智のステータスチェック!!】
【葛城千智】Lv.815 HP452/∞ (異国の民)
《火魔力:15803(上限∞)》《水魔力:7975(上限∞)》
《風魔力:6321(上限∞)》《光魔力:10350(上限∞)》
《闇魔力14951(上限∞)》《打撃魔力9924(上限∞)》
《未解放特殊潜在能力:不明》
《解読能力》《浮遊》《能力透視》《演技》
《侵食》《冷静》《戦略》《超見切り》
《ド根性》《覚悟上等》《ホームラン王》
《起死回生》《漢気》《友好》《護衛》
《死神の加護》《超魅力》《超誘惑》《色気》《NTR》《デンジャラスキッカー》《五感鬼神》
《無邪気》《魂の投手》《アイコンタクト》
《調整》《超記憶抹消》《心の潜入》《疑り》
《判断力》《超妄想癖》《イメージング》
《実現化》《残忍》《無慈悲》《冷酷》
《クソオタ》《ネメエタ信者葛城》《潜伏》
…………………………………………………………
《マインドコントロール》《正義の心》
《正しき道》《天候変化》《決心》
《幻獣の加護》《エ□ゲ主人公擬き》《オス》
《粛清》《ハーレム主人公》《捻れた性癖》
《思考の玉砕》《ヒーリング》《火力強化》
《DEF強化》《ダメージ無効(稀)》《クソ野郎》
《高視力》《高聴力》《高嗅覚》《高感覚》
《錬成》《変装》《チーター》《誘惑耐性》
《許し得る精神》《友情》《性豪》《絶倫》
《夢の中で操りし精神》《夢遊》《気配感知》
《イメージトレーニングの神》《短期間強化》
あと一つ潜在能力が足されたら3ページ目に突入だ!!
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