第134話 復活と隔離~新型コロナ独身自宅療養記1日目(4月6日)
6:00 36.0℃ 起床。のどの痛みを強く感じる。鼻水がよく出る。
この時点で、違和感があったのはのどの痛みに対して痰に色がついていなかったこと。
前日まで無症状であったにも関わらず、声を出すのをためらうほどの痛みであったため病院に行くのを悩んだが、九時過ぎに抗原検査キットを利用して確認するのを決める。
9:30 37.8℃ 抗原検査キット使用、微妙な反応。
抗原検査キットを使用したものの、線が微かに出るか出ないかの状況であったため判断に悩む。
そこで再度検温したところ、八度近い熱が出ていたため発熱外来の利用を決意。
ひとまず、会社に連絡して欠勤の旨を伝える。
出勤時間が遅くなったのが幸いした。
また、当日にPCRにて結果が出る病院があるとのことで会社から確認をしての受診を勧められる。
仕事柄人と接することが多いため、事業所閉鎖・消毒の判断も必要だろうと私も考え、その勧めに従うこととした。
10:30 37.8℃ 病院と連絡取れる。
ネットで検索を重ねたものの、情報が少ないため電話連絡を開始。
この間、会社との連絡を複数回挟んでいたが、結果として当日検査結果が出る病院が見つかった。
喉の痛みを感じなくなっていたが、これは恐らく痛みが麻痺してきたということだろう。
少なくとも、喉の熱っぽさなどは強く残っており、炎症が治まっていないのは明らかであった。
10:45 37.5℃ 病院に向けて出発。
11:00 病院に到着。唾液を採取してPCRへ。
途中、多少の咳こみあり。
独り身であるため車を自分で運転していくのだが、着いても車内待機である。
電話で伺っていた通りであるが、保険証も支払いも全て袋越しであることに自然と頭の下がる思いがした。
そして、唾液採取用のプラスチックケースに貼られた私の名前が違う。
よく間違えられるのだが、それを指摘できるだけの冷静さが残っていたことに安心した。
12:30 37.5℃ 帰宅。
13:55 37.4℃ 痛みというよりも喉を突かれる感覚がある。倦怠感あり。
15:30 37.5℃ 少しコンコンと咳が出る。
16:00 昼食。白菜のミルクスープ2杯、麦飯。
食欲は弱いが、普通に食べることはできる。
前の日に作っていたおかげでスムーズに食事ができたのは幸いで、体力をあまり使わずに食事ができたのは大きい。
体が弱った時には、子供の頃から意地でも飯を食うようにしている。
吐き気もなく、食事に影響はなかった。
16:50 37.2℃ 弱い倦怠感がある。
17:45 病院より陽性判定の連絡有。
20時~21時頃に保健所より連絡があるとのこと。
発熱が38.5℃に至った場合、体力消耗を抑えるために解熱剤の服用を勧められる。
院長より夜中に何かあれば携帯電話に連絡をするように言われ、身体の許す限り快活に御礼を述べた。
17:50 会社に連絡。
陽性判定の連絡を会社に入れる。
面白かったのは、検査をした病院に上司が強い興味を示したことであり、この雑談は少々有難かった。
19:00 37.2℃
19:53 保健所より連絡有。16日に解除予定とのこと。濃厚接触者はなし。
パルスオキシメーターが翌日届く旨や行動歴が確認された。
また、自宅療養以外に宿泊療養や入院の説明をされるものの、希望して入れるのですかと訊ねたところ言い澱まれてしまったので悪いことをしたと後悔。
食事については、独り暮らしであるため不足した場合にはレトルトやインスタント食品を必要に応じて届けて下さるという。
現状ではそれなりに買い置きの食材があるため問題ないが、来週は頼む必要がある。
なお、ティッシュは支給されないとのこと。
仕方なくトイレットペーパーを利用することとした。
会社からも必要があれば物資は届けると言われたが、現状でこれ以上の迷惑をかける訳にはいくまい。
21:00 37.1℃
22:00 夕食。冷奴、白菜のミルクスープ1杯、麦飯。
流石にこの状況で酒は飲めない。
食欲があったので、本日はたんぱく質を優先的に摂取した。
酒が恋しい。
24:00 就寝
身体をほとんど動かしていない分、眠気が弱い。
それでも、身体を休めることとした。
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