第21話 コロッシアムへ

「では隊長、一体どうするおつもりで」


 帝国軍兵士の少尉は、響中佐に不満をぶち上げると、持ち場である飛行艇の場所まで戻れと言われるのであった。


「ちょっと待った、響中佐殿。俺を忘れてもらっては困る」


 そこへ直人が響中佐の前に出ると、彼は全く見覚えがない様子であった。


「忘れるなよ、以前やったファンタジアオンラインで俺をコテンパンにした相手、それが響だ。貴方が忘れていても、俺は忘れる事が出来ない。その為に俺は賢者に転職してまで、やり直そうとしたのだぜ」


 直人が言うと、響中佐はそれでは腕試しとして、再び対戦してみようかというのである。


「そうか、そういうのなら、やってやるぜ」


 直人と響中佐は、召還されてコロッシアムの会場へと移動をした。

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