夏へ

詩川貴彦

第1話 ひとつ一つが夏へ

「ひとつ一つが夏へ」


ひとつ一つが夏へ

また近づいている

この雨が上がれば

きっと真っ青な空


いっぽ一歩が夏へ

また歩き出している

この雲が晴れれば

きっと鮮やかな虹


目の前の君

どうやって誘ったらいい

思い切って声をかけたら

いいじゃあないか


ひとつ一つが君へ

また近づいていく

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