第153話 施設のお花見
四月六日(土)、母の施設のお花見が行われた。
施設の利用者様を全員一度には難しいので、六日と七日の二日間で行われ、私は六日に参加させて頂いた。
コロナ禍も施設内で、お花見弁当を食べてお花見気分は味合わせて下さったり、ドライブをしたりして下さってはいたが、今回のように家族も参加しての大掛かりなお花見は、なんと五年ぶりだった。
それだけに、職員さんも張り切って準備して下さったようだ。
私も母と参加できたことが本当に嬉しかった。
本場の桜の名所は、たくさんの人達で賑わって場所取りも難しいので、人が少なく桜の木が植えてある、いわば穴場的な場所で行われた。
施設からは送迎の小型バスを出して下さり、それに乗って会場となる場所に連れて行って下さった。
母は車椅子なので、小型バスとは別の車椅子ごと乗れる介護用の専門車に乗せてもらい私も一緒に会場に行った。
会場に着くと駐車場の奥の広場にテントが張られ、テーブルと椅子を並べてみんなが座れるように準備が整っていた。
公園のようになったその場所には至る所に桜が植えてあり、その全てが見事に満開でとても綺麗だった。
そしてなんといっても天候にも恵まれたことが良かった。
全員が決められた席に着いたら、手作りのお弁当が配られ豚汁も用意して下さっていた。
この手作り弁当は、職員の何人かが朝の六時から作って下さったようで、てんぷらや酢の物、煮物、ちらし寿司などが入っていてとっても美味しかった。
希望者には、ビールやノンアルコールのビールも配られた。
母はソフト食で自分では食べれないので食事介助をしてもらって食べた。
私も途中から食事介助を替わって食べさせたが途中で眠くなったようで口を開けてくれなくなったので少し残ってしまったが、職員さんが、今日はよく食べたほうだと仰っていた。
食後は自己紹介をしたり、職員さんの中でトロンボーンを吹かれる方がいてその方の演奏でみんなで歌を歌ったりして楽しんだ。
その後、コーヒーと桜餅を頂いた後はみんなで集まって記念撮影をして、暫く桜道を散歩したりした。
十四時過ぎまで、それぞれ桜を見ながら楽しんだ後は、送迎の車に乗って隣町の桜の名所をドライブして施設に戻って下さった。
おかげでたくさんの桜を見て回ることができ最高のお花見日和となった。
ずっと念願だった母とのお花見もできて本当に嬉しい一日となった。
こうしたイベントを計画して下さった施設の職員さん達には本当に感謝である。
近況ノートに画像あります。
https://kakuyomu.jp/users/cocopin/news/16818093075077255727
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