V-258-S1 異形幻灯機・影鬼遊び


使用者:黒峰


発見番号:V-258-S1


名称:異形幻灯機・影鬼遊び


危険度:★★★


形状:光源を入れる金属製ボックスと、ガラスのスライドを差し込むレンズ、19世紀頃に発売された×××社製、幻灯機<マジックランタン>と酷似している。


使用法:対象に向かって、幻灯機を向ける。光源をボックスに入れる。『影鬼遊び』のガラススライドをレンズに差し込む。対象の背後に、鬼の形をした影が現れ、対象を拘束する。光源を抜き取れば、鬼は消滅する。



書付:鬼は拘束した対象から感覚を奪う。奪われる感覚に法則性はなく予測できない。それにより、死亡した事例はない。



※現在、ガラススライドは『影鬼遊び』のみ存在が確認されている。当社の技術部門が、ガラススライドを作成したところ、問題なく“その存在”は発現し、幻灯機の明かりを消した後も存在し続けた。影鬼が明かりを消した時に消えるのは『影鬼遊び』の特性だからである。破壊性、破滅性の想像力を持って、ガラススライドを作成した場合、この幻灯機は、地獄を映し出し創り出すだろう。


※当社にとって『都合の良い存在』、メアリースーの作成実験は失敗に終わった。出てきたものは、名状しがたい肉の塊で、それらは人肉を欲した。スライドを破壊することで、一時的に動作は停止するものの、肉の塊を消滅させることはできず、例により施設ごと爆破。後にダンジョンで発見される。

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