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目次
収支および業務忌録：記録者 架城日華
バイト内容：赤い部屋（仮称）――禁后（仮称）への滞在（たいざい）。
給金：二千万を参加者で山分け。
：最終的に、あたしと藍奈で折半（せっぱん）。
参加者：架城（かじょう）日華（にっか）
：砥上（とがみ）藍奈（あいな）
：時任（ときとう）歩美（あゆみ）
：夢野（ゆめの）夕子（ゆうこ）
：六畳（ろくじょう）すみれ
：鈴木（すずき）清孝（きよたか）
：轟（とどろき）慎二（しんじ）
：田中（たなか）義男（よしお）
：神足（こうたり）真次（まさつぐ）
：安藤（あんどう）有香（ゆうか）
：臣苗（おみなえ）花（はな）
：吉敷（よしき）雄三（ゆうぞう）
：寺島（てらしま）卓治（たくじ）
：相坂（あいさか）照枝（てるえ）
：工藤（くどう）次見（つぐみ）
：工藤（くどう）朱乃（あけの）
：益子（ましこ）蓬生（よもぎ）
：犬童（いんどう）水貴（みずき）
：寺田（てらだ）陸（りく）
：間桐（まとう）雪影（ゆきかげ）
：三代（みしろ）穰二（じょうじ）
：相沢（あいざわ）薫（かおる）
：半田（はんだ）四方子（よもこ）
：斎藤（さいとう）司（つかさ）
（以下略）
備考：藍奈の記憶と認識が曖昧（あいまい）なため、今回はあたしが記録をつける。
：名前を触媒（しょくばい）に、参加者は認知を貪（むさぼ）られた。
：別宅には、参加人数以上の人々が、壁に張り付くようにして存在していた。
：人々はやがて形を失い、別宅の材料に成り果てる。
：赤い部屋の中では、赤い人間を見分けることが出来ない。
：彼らは無尽蔵に増えていく。
：このバイトを引き受けるものが絶（た）えない限り。
：あたしは覚えている。
：参加した全員を、覚えている――
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