第14話 デートごっこ

 今は幼稚園でオレとミユちゃんとでデートごっこをしている。デートごっこ? デートにごっこって。まあ、いいや。


「ルイくん♡ 手をつなごう?」


「うん」


 うーん、デートを前世でしたことがないオレからすれば、これはまさしくデート! ミユちゃん相手にドキドキするオレ。けれども、幼稚園の中でのデートごっこなんだよなあ。


「ルイくん? 二人っきりだね♡」


「お、おう」


 さっきから二人っきりなんだけど。まあ、三歳児同士ならばこういうものかなぁ?


「ルイくん? お口でチューしよう?」


 は? それはさすがに、オレがロリコンになるでしょうが!? いやいや、ミユちゃん? 目を閉じて顔を近付けて来る!?


「ルイくん? 早く♡」


 ど、どうする! オレ?!


「はーい、そこまでよ? あなたたち?」


 あ、めぐみ先生? た、助かった~。


「チッ!」


 ミユちゃんが舌打ち、いやいや、オレはまだそういうのは早いと思うなあ?


続く

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