第66話 SIX of CUPS. カップの6
SIX of CUPS.
水 優位性、寛大さ
カップの6が示すのは「浄化」「郷愁」「再会」「無垢」です。
寒い日に、年上の花売りの子どもが幼い少女に白い花が活けてあるカップを手渡しています。厳しい環境でも働く年上の子の純粋さや、年下の少女への気遣いが表れています。
無邪気で純粋だった過去を思い起こさせるカードです。
よかったあの頃を懐かしんでの「一念発起」も意味します。ひととき過去に立ち返る「同窓会」があるのかもしれません。
ほとんどの解釈では郷愁やノスタルジアと捉えます。
幸せな子ども時代あるいは人間関係の始まりなど、少し前から続いている幸せを振り返っているのです。また欺瞞的つまり嫌なことからの現実逃避でよかった過去を懐かしんでいることも表しています。
単純に幸福のカードととらえるか、暗い底流が存在するカードととらえるかによって、多くの解釈が混在しています。
質問者の出身地のこと、家族で楽しむ物の購入、家庭でのイベントなどが暗示されています。誕生日、記念日など特別な日のお祝いという意味もあります。
恋愛面での幸福や家庭内での調和をもたらす新しいチャンスも暗示します。
【正位置】
「浄化」心の浄化。
「郷愁」幸せだった昔とくに子ども時代への郷愁、過去の思い出、記憶、追憶、回顧、哀愁。
「再会」旧友、幼馴染み。同窓会。ふるさと、故郷。
「徒労」生産的でない、大切なことを忘れている。
「無垢」内なる子どもと接触し一体化する、無邪気さ。
「介助」保護的感情や親のような気持ちを受け入れる。受動性。他者にあなたの世話を見てもらう。
「平和」人間関係や家庭でハーモニーを大切にする。
旅行を表すカード(ソードの6,ワンドの8)の次に出ると、家路につくとか故郷に帰るということを表します。
別の解釈では新しい人間関係、新しい知識、新しい環境に恵まれ、その結果、子どもたちは見慣れない場所で戯れているとされている。
【逆位置】
「過去」過去の生活。不幸な過去にとらわれる。
「執着」過去への執着、過去に固執。成長できずに停滞。
「感傷」虚しさ、ホームシック。
「依存」何かにすがる、目標を見失う、感情的な動揺。
「集中」郷愁や受動性を拒否し、現在の状況に集中する。
「未来」未来、将来、新生、まもなく起こるだろう新生の可能性、心機一転、新しい気持ち、成功。
正直に子ども時代を見つめる、あるいは子ども時代の痛みを癒やす。
過去の不幸せな生活から飛び立つ時です。これまでの生活を改め、今を生きなくてはいけません。質問者は昔の考え方にとらわれて過去を捨てられないのです。質問者に影響を及ぼしている人々、昔ながらの環境とは縁を切らなくてはいけません。もうとっくにそれらの厄介になる年は越したのですから。
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