第2話
「ええ!」
こいぬは きんいろのほしのことばに、とてもおどろいてそらをみあげました。
“わたし、おうちに かえりたい”
と きんいろのほしは かなしそうに なきだしました。
こいぬは、きんいろのほしが かわいそうになりました。
「どうすれば、うちにかえれるの?」
“かぜにとばされて、ここが どこかもわからないの。たくさんのほしが みえるところへいけば、おうちをおしえてくれるけど……。ここは まっくらだもの”
きんいろのほしは なみだがとまりません。
ここは、こんもりした しげみのなかです。
こいぬは こわいにんげんに おっぱらわれたり、おおきないぬに ほえられたりしているうちに まよいこんでしまったのです。そして、このなかにいると だれにも みつからず、あんしんでした。
でも、こいぬは しげみからでる けっしんをしました。
そらには たくさんの ほしたちが ひかっています。
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