空の向こうへ

腕に抱えた息子がパパ、と袖を引っ張る。

「おそらのとおくまでみえるね」

「そうだね、お空からも君がよく見えるだろうね」

そういうと、息子は目を輝かせて上へ上へと手を伸ばす。本当に手が届きそうな程に綺麗な空だった。

だからきっと君からもよく見えたんじゃないかな、僕たちの姿が。

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