誰かがいる

部屋にはいると、押し入れの戸に隙間があった。開けた時には確かに閉めたはずなのに。

勢い良く開けた中には、誰もいない。

不安は収まらず、ベッドの下まで覗いてみるも、そこに想像した景色はなく。

漸く胸を撫で下ろし、カーテンを閉めようと窓をみた。


人の形に丸まったカーテンがそこにあった。

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