2便目 浅い朝
また新しい朝が来た。
深いお皿に適当な数のピグリップ
(地球のブラジルのカリオカ豆の
ようなもの)を入れたが
数粒ごぼれていた。
それに気付かず歩いたところで
それを踏みつけて
声をあげた。
潰れたピグリップを見つけて
自分のボディに損傷がないか
解析する日々が続いていた
待っているんだ
あの言の葉を。
時代遅れのデードリーマーは
言の葉が落ちてくる部屋で
時を過ごす事が増えていた。
お茶と本なんかじゃ
落ち着かない感覚を覚えて
また、自分だけがこの体験をしていると
自負しているのも本当で
ワクワクしている自分がいる。
待ち人来ず
母は目指す先の銀河の
位置情報を検索、入力を終えると
モニターに向かってニコニコ
手を振っていた。
どっちが子どもだか分からなくなる。
潰れたピグリップは拾われることなく
今日という日がこぼれていった。
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