第19話 アイリーンの成人の儀と婚姻
(…………まずやるべきことは、自身の能力アップが最優先という事、それとどの段階でここの扉の先に入れるようになるかを確かめる必要がある。)
――ハルトは考えがまとまったところで屋敷に戻るのであった。
~あれから2年後~
王国歴1119年9月になっていた。
そう、アイリーン・フォン・エッグラースは、本日、成人の儀を行い、アストレア伯爵家の元に嫁ぐ日になっていた。
成人の儀を行うのと同時にアストレア伯爵家に嫁ぐため、出立する日だった。
「お兄様も早く相手を見つけてくださいね」
「ああ、善処するよ」
こうしてアイリーンはアストレア伯爵家へ向かう馬車に乗っていった。
◇◇◇
この2年間、起こるべき事が分かっているため、事前に何を対処すればよいか、どこに人員を配置すればよいかなど、事細かく分かっていた。
その為、起こるべきことを知っていた為、事前に対策を練る事で、最初の夢の時のよりも広大な開拓に成功していた。
また、家臣の何名かに何代か前まで【予知】のギフトとして知られていた当主みたいだ! と言われるようになっていた。
俺のギフトは平凡な【土魔法】なんだがな。
勿論、その間に神器が眠る地下通路にも何度も行った。この話は後程すればいいだろう。
その努力のおかげで軍備にもお金を使えるようになっており、3万の領主軍を編成できるようになっていた。
勿論、施設領主軍のリーダーは、警備隊隊長のクラウドだ。今頃クラウドは新兵を鍛えるために練兵所だろう。
「ご主人さまぁ~、農業連合組合の会長さんがお見えですよぉ」
メイドの一人から声が掛かった。
「ああ、すぐ行くよ」
――俺はメイドの後ろをついて行く。
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