詩集I ゴールド&シルバー

仲仁へび(旧:離久)

第1話 偽・金と銀の伝説



 銀の花火が打ちあがる

 金の星々が笑った


 機械が運命をつづっている

 機会が運命をうばっている


(人はきっと自分以外の人達に操られてやまない生き物なのだろう)


(考えてみて それは簡単な事なのに)


(一つだって 真剣に考える事もしないんだ)


(楽な方に流されてばかり)


(偽りな世界に 笑いかけて)


(幸福にしてもらったと勘違いしてる……)


 金の王が嗤っている

 銀の王女が嗤っている


 嗤い声がこだましている


「「ああ、やっと私達に都合の良い世界ができた」」


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