第2話 つけられた色と模様



 世界が変わってから

 誰も振り向かなくなった

 だって みんな正しくなっちゃって


 僕は動く事を辞めたから

 このまま腐っていくのだろう

 もう 末路は決まっちゃって


 でもある日 可憐な少女が僕を見た


 僕に色を付けていったんだ

 勝手にさ 許可もなくね


 これじゃ静かに消えられない


 さらに模様をつけないでくれよ


 僕は静かに消えたいんだ


 なのにある日から その可憐な少女は僕から目をそらさない


 世界が変わってから

 誰も振り向かなくなっても

 君だけは僕に振り向いてて

 ずっと 楽しく間違ってるんだ


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