115. SWITCH『狐が僕を待っている』

 ジャンル:ADV/長さ:そこそこ/オススメ度:★★★☆☆


 気付くと竹藪に立っていた主人公・戒斗かいと。どうしてここにいるのかはおろか、自分の名前以外何も覚えていない彼の前に現れたのは、キツネの少女・シュアだった。

 戒斗は自分を何故か「旦那様」と呼ぶシュアに連れられるまま、屋敷の門をくぐり……。



 キツネのシュア、山神のミミル、死神のカリンという三人の女の子とのやり取りを通じて、過去の記憶を取り戻していく少年の物語です。

 コメディタッチなシーンも多いですが、序盤から不吉なフラッシュバックがあるなど、ホラー要素が強い作品でもあります。苦手な方はご注意を。


 このゲームの特徴は、まず分岐の多さがあげられます。EDはそんなに数がないのに、選択肢がかなり沢山あるんです。


 ちなみに私は攻略を見ずに最初からトゥルーエンドに辿り着いてしまいました。シナリオもそこまで長くはありませんし、難易度も低めだと思います。

 むしろ、難しいのはバッドED回収と言えるかもしれません。これには苦労させられました……。


 それから、他には独特な漫画的表現が気になりましたね。

 たとえば、漫画で「どーん」と文字で書きそうな場面に本当に効果音を入れています。あまり他のゲームでは見たことがなかったので最初は戸惑いました。



 個人的には、もし続編が出たらプレイしたいくらいには面白かったです。

 ミステリーチックな和風――中華っぽさも感じられる――ファンタジーを探している方にはオススメします!

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