第30杯 救い
俺の職業はなんだ?
フリーター?ニート?……小説家?
昔、遊び半分で書いていた小説がなんの間違いか賞を取り出版された。周りからは「先生、先生」と囃し立てられたが、その後は鳴かず飛ばずの状態だった。
もう文字の仕事は諦めよう。そう考えていた時、たまたま入ったカフェで俺の本を読んでいる女性を見かけた。
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