DESTINY 鎌倉ものがたり ー17.12.23.
監督:山崎貴
「かわいらしい」
宇多田ヒカルの「あなた」を大きなスピーカーで堪能したい、が鑑賞そもそもの動機。
しかしながら全体が絵本のように優しく、かわいらしい作品で、それなりに楽しめた。深刻でも残酷でも、過激でもない。子供も大人も安心してみることができるものというのは、ひたすら危機が襲い来るばかりの近年、罪がなくていい。
特に前半は大人向けで、後半は子供向けという具合か。
ぼーっと見ていると、見落としがちな伏線がちりばめられているところも憎い。
三丁目のチャガワ先生といい、作家がメインキャストに設定されることには何か意味があるのだろうか。
個人的には、中村玉緒さんの演じるやや得体の知れないお手伝いさん、キンがよかった。
山崎氏のVFXものは「リターナー」と他に一本あったかなかったか、以来であると思う。
山崎氏はこの手の技術において日本での第一人者であると理解しているが、
確かに追いつけ追い越せハリウッド感が出ていてうまいし、スゴイなと見てしまう。
あとは好みの問題になるのだが、しかしながら特撮ありきの作品よりも、
本編内の表現として必要とされる特撮が好きなため、ちょっとトゥマッチなVFXの使いどころがもったいないなと感じてみたり。
ゆえに実写やジオラマで撮れるところはとってしまう、という樋口監督方式が、
どちらかといえば臨場感があって好みだ。
ゆえにアニメ作品のフルCGを量産しているのだろうとも思われる山崎氏。
とはいえドラえもんもルパンも見ていない。
そうした動機付けの弱さに、ピクサーやディズニーまではまだまだという所なのだろうな、とも感じてしまう。
ところで小説を書く時、脳内映像はアニメーションタイプ、もしくは実写タイプ、いずれだろうか。
私の場合、一作品の中に実写とアニメの登場人物が混ざっていることがある。
まさにVFXである。
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