ある子供がクリスマスツリーを作った

金細工銀細工の施された芸術品

子供は大人に嵌められたスクラップだったため

私はてっきり彼が首を吊るものだと思っていた

彼ならそうすると思っていた

ベツレヘムの空に輝いた導きの星は

彼自身が長い脚立を嬉々として上り

ツリーのてっぺんに首をかけることで

芸術的に表現されるのだと解釈していた

彼はそうしなかった

ただ何事もなくクリスマスの夜は終わった

刃物があり縄があり彼は高所に住んでいたが

クリスマスツリーは彼を殺さなかった

クリスマスツリーで彼を殺さなかった

そして私は

彼が私でないことを悟った

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