摂理、そして計画的乱心

鶴と紙とその中間が

おなじ袋にはいってる

胎児と死体とその中間が

おなじ世界をまわってる


世界のどこかで花が咲き

世界のどこかで砂が湧く

どこかの誰かが蜜を吸い

どこかの誰かが熱を出す


鶴と紙とその中間が

私の手から生み出されたように

胎児と死体とその中間も

誰かの手で生み出されている


麩菓子にマスタードをかけて

これが正解だと言わんばかりに

大きく口開け

かぶりついた!


私は世界がまわるのを

指をくわえて見ているだけだ

ただひとつ他と違うのは

逆回転に走っていることだ

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