夕日に隠れて

海を紅く照らす夕日

潮風で揺れるのは木々だけでなく

隣で歩く君と僕の心も揺れる


隣で歩く君の手をそっと取る

恥ずかしさと照れくささで

どうにかなりそうだった



海を紅く照らす夕日

それは 大きなあくびをする猫と一緒に

僕たちもそっと包んだ

照れ隠しのように


握り返してくれる

小さな君の手は

僕の中でとても大きいものだと

はっきり感じた



導いてくれる

導きたい

共にそうなればと

沈みゆく夕日に

誓わずにはいられなかった



照れと愛おしさが混じったこの握る手に

もう少しこのままで

ずっとこのままで……

同じ気持ちであれと鼓動が早くなる



あくびを繰り返してた猫

まるで夕日から現れたかのようにやってきた

もう1匹の猫と

夕日に吸い込まれるかのように

仲良く並んでどこかに帰っていった

また僕達も……



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