第6話

それにしてもすごい熱気だった。

こちらは高度を高くとっていたのに、衝撃波が伝わってきた。


そして息もつかせず、次々と爆発が続く。

急降下爆撃隊の攻撃は、ほぼ全弾命中したと思う。凄まじい練度だ。


停泊中の戦艦群は、漏らすことなく全て黒煙が吹き上がっていた。

ふと我にかえり、あの攻撃編隊は無事か?あのまま突っ込んでしまったのではないか?

と思わず気になり、目を凝らすと

黒煙の隙間から、或いは黒煙を突っ切って、艦爆隊がそれぞれ姿を現した。

私は艦爆隊が完璧な仕事をこなし、そしてあれだけ決死の突撃をしたのに、悠々と離脱する後ろ姿を見て、感動するとともに、ふと我にかえり、慌てて見張りを再開するのであった。



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