我輩は夏目漱石である 転生ではない

淀川馬琴

第1話 中二病的なことなど

子供のころにかめはめ波を打とうとするが『挫折』する。俗に中二病などと言ったりしますが、このような例は沢山ございます。ニュータイプでもフォースでもよい。波動拳でも、キリがありません。このような『挫折』と言うものは、少なからず人から夢を奪います。そして世間一般では中二病や『挫折』と言うと恥ずかしいようなマイナスイメージがある。

ここで世の中にある矛盾に気付きます。

一方では少年よ大志を抱けと言いながら、一方では中二病と笑うのです。かく言う私もかめはめ波を体得できず、その修行を恥ずかしく思ってひた隠しに生き、のらりくらりと40才を越えてサラリーマンをやつていた次第です。そんな私がいい年越えて、よし小説家になつてやろうなどと思い、実際にサラリーマンを辞めたのだからこれをなんと言う病と言えばよいのでしょう?

中年病で如何でしょう。

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