三章

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初めて見たのは……そう、入学式の時。


誰よりも目立つ赤色の髪に、女子にしては高めの背丈。


憂いのある瞳は、派手なその化粧と合っていなくて、人目を引いていた。






次に見た時、その隣には鞠がいた。


あぁ、あの子友達が出来たのか。


あんな風に明るく笑える子だったのか。


鞠の元気をそのまま鏡に映したように、そのギャルもまた明るくキラキラしていた。


最初に見た頃のあの人はどこへ消えたのか……それとも、鞠があの姿を引き出したのか。


遠目から見ていただけの私には、わからない。






さらに数日が経った頃、あの子の隣にはもう一人、凛々しく佇む女の子が増えていた……緑だ。


腕を組んで呆れたように元気な二人の姿を眺めていると、そのうち宇宙人に攫われるかの如く両腕を二人に絡まれて、引き摺られながらどこかへ連れて行かれた。


あの二人とは全くタイプの違いそうな、真面目そうな女の子だった。


それがまた不思議で、あの三人に意識が向く。






『あの……!すみません、少しお時間いただけませんか!!』



三人に向けていた視線を、声の聞こえた方にゆっくりと移す。




『……私、ですか?』


『はい!!』

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