自作呟怖 第23話

「嘘はつかないでね。」

そういう彼女はいつも髪で片目を隠す。食事のときも、交わる時も。

私が浮気をした。彼女から浮気をしたか尋ねられた。アリバイも完璧なはずだった。

「嘘ね。」彼女は髪を解いた。

色の違うガラス玉のような片目があった。暗闇になり両脇には血だらけの男が立っていた


#呟怖

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