フィルム

ㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤ

同じものを見て笑ってる

二人の写真が欲しいって

いつも言えない僕だけど

君の笑顔を見ていたら

つい抱き締めたくなったから

どんな冬でも乗り越えられる

二人を今は夢に見てたい

運命という言葉でさえ

信じてしまうこの頬が

赤くなるのがバレないうちに

ㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤ

君がとつぜん振り返って

指で作ったファインダーに

舞い込んできた雪の結晶

未来の話を聞いていたら

ふいに涙がこぼれ落ちたから

どんな季節よりも美しい

戻れない今を噛み締めたい

こんな安っぽい詩でさえ

信じてくれる君の頬が

二度と濡れてしまわぬように

ㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤ

夜のとばりを帰る僕たち

気がつけば温まっていた

二つの手が入ったポケット

やっとの思いで伝えた言葉と

共に焼き付けてしまえたら

どんな冬でも乗り越えられる

二人がここにいなくても

運命という言葉でさえ

信じてしまう僕だけど

それでも君が大好きだから

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る