赤い糸

ㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤ

夢の中で君を見つけたんだ

いつものクラスの仲間たち

他愛もない仕様もないことで

笑いあっていた昼休み

ふと遠くに目をやると

君の右手の小指には

赤い糸が結んであった

糸がどこに続いているのか

必死に目で追う最中に

夢から覚めてしまった朝

ㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤ

夢の中で君に会ったんだ

いつもの寂れたバス停前

自転車を押してゆっくりと

道を通り過ぎる恋人たち

ふと隣に目をやると

静かに君が立っていた

毛糸の束を握りしめて

糸がどこに続いているのか

今度こそ知りたかったけど

夢から覚めてしまった朝

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