未来
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「いつか君もお幸せに」
たった今すれ違った君の
二人に何もなかったような
まっすぐなその視線
君に伝えた最後の言葉は
人生で一番大きな嘘で
本当の僕はこんなになるまで
まだまだ子供で涙もろくて
彼女の幸せを願えるほど
強い男なんかじゃない
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「いつか君は僕を忘れて」
たった今話しかけた君の
見知らぬ人でも見るような
変わらないその表情
人を憎むみにくい心と
嘘をついたきりの自分が
何よりも許せなかった
もう一度やり直したいんだ
最後の悪あがきも空しく
世界で一番格好悪くて
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「いつか君は他の誰かと」
心と心が通わなくなった
あの頃抱えた悩みだって
愛しくさえ思えてきて
君に伝えた本当の気持ちは
きっぱり突き放されてしまった
黄昏に背を向ける帰り道
ついに涙も涸れきった
どうしてこんなになってまで
君のことが忘れられない
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